第11回新生天山アートフェスタが開催され、招待展示という機会に恵まれました。
ー思考を醸すーと題し、佐賀大学文化教育学部美術工芸課程の3教員展が始まりました。
陶芸の田中右紀先生、漆の井川健先生とともに出品しています。
http://sagasake.or.jp/main/5582.html
http://sadaibico.pd.saga-u.ac.jp/
お近くにお発ちよりの方はご高覧いただけたら幸いです。

全体の展示風景です。手前の赤い漆が井川先生、丸い磁土製の立体が田中右紀先生です。

酒を熟成していた蔵から発想を得た作品という事です。熟成−mature-と題されφ2120×2500mmという大きさです。酒を熟成させていた樽の容積が思われます。

こちらは私の展示スペースです。
手前から
wear-stars-
ひな壇の形をした時間
ひな壇の形をした時間(ペーパースノー)
wear-The reverse-
wear-Y-
です。
今回の展示に際してwear-stars-とひな壇の形をした時間(ペーパースノー)とwear-Y-を新たに制作して初出品です。2Fには服を脱ぐを出品しています。こちらは美術館以外では初めての出品ですが少し暗い展示スペースにまた違う趣です。






今回の展示準備は4日間でそのおよそ2日間は実はひな壇の形をした時間(ペーパースノー)に費やしました。写真では分かりにくいですがケント紙14枚で出来ています。床に貼って、サンダーで丹念にヤスり、床の凹凸を広いながら紙の塵を生み出し、その塵を雪のように紙の上にそっと撒きました。さらにひな壇のミニチュアをケント紙で作って、隣の日本画のひな壇の形をした時間と同じように逆さにして回転台にのせた作品です。ケント紙の1mmに満たない厚みから塵を生み出すことによって、しなやかに空間を生かすことと紙面を見る想像力によって多様に見える事を意図しました。ゆっくりと落ち着いて楽しんでほしい作品です。実は龍も描きました。見つかるでしょうか?
ラベル:現代美術日本画